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多重介護

複数人の介護を一人で行う問題

近年、社会的に問題視されているのが多重介護です。
これは1人で複数の方の介護をすることです。
たとえば、両親と配偶者の介護をたった1人で行っているような方がいます。

少子高齢化が進んでおり、要介護者が増加したことによって、多重介護に苦しんでいる家族は増えています。
介護が必要になったからといってすぐに施設へ入れるわけではありません。
たとえ要介護度が3以上になったとしても、在宅介護をしなければいけないという状況もありえるのです。

現在の仕組みでは多重介護の負担を軽減させることが難しくなっています。
あるアンケートによると25%の方が複数の介護を担っているという結果が得られました。
これは相当深刻な問題といえるでしょう。

しかも、国の方では在宅介護を介護の中心にしようとしています。
そうなると、多重介護の問題はより大きくなってしまうかもしれません。
一人っ子で独身の息子が両親を介護しているケースがあります。

あるいは親と配偶者の面倒を仕事をしながらみているような方もいます。
心身への負担が大きいだけではなくて、経済的にも深刻な問題を抱えている方が多いです。
介護保障だけではとても満足したサービスを受けられないために、自己負担で毎月高額なお金を支払っている方もいます。

介護はいつ終わるのか分からない問題のためそれによって大きなストレスを受けている方が多いです。
そもそも一人を介護するだけでも負担はかなり大きいのにそれが二人に増えてしまうと、最終的には過労で共倒れしてしまうケースもあります。

多重介護の将来

多重介護を解決するために現状できることは限られています。
たとえケアマネージャーに相談をしたとしても、根本的な解決策を提示されることはあまりないです。
兄弟や姉妹を頼りましょうといわれたり、在宅医療に切り替えましょうと提案される程度です。

多重介護で苦しんでいる方を助けるのが本来の福祉のあり方なのですが、現状はまったく異なります。
福祉は頼りにならず、かといって他に頼るものが何もないという方が多いのです。
そのため、多重介護の状況を仕方がないと受け入れて、毎日大きなストレスを抱えながら介護を続けることになります。

多重介護の問題はこのまま放置しておいても解決される可能性は低いです。
なぜならば、これからの日本は更に高齢化が進んでいくためです。
そのことはもう確実視されており、これから少子化対策を進めたとしても手遅れの状況となっています。

政府は早急に多重介護の問題を解決するための方策を考えださなければいけないでしょう。
そうしないと、介護のせいで若い世代が疲弊してしまい、国家として大きな損失を受けてしまいます。