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  3. VR技術を使った認知症ケアが登場

VR技術を使った認知症ケアが登場

VR技術を使って認知症ケアをしていく動きが出ている

認知症は脳の働きそのものが後退してしまいますので、ある程度進行を遅くすることはできても、完全に食い止めることはできませんし、回復させるのは無理に近いと言えます。
そのための治療方法がいろいろ考案され、実際に効果を示すかどうかの実験が世界中でなされています。
その一つの試みとして、VR技術を用いた認知症ケアを行う動きが広がってきました。

VRを使うことによって、よりリアルにいろいろな情景を見ることができ、没入感が高くなります。
当然脳への刺激も強くなりますので、従来の治療法とは異なる効果をもたらすことができる可能性が高いのです。

認知症患者さんに古い時代の風景をVRで見せることによって、記憶領域を刺激することもできます。
また、失われやすい最近の記憶に関係する映像をVRで投影することによって、記憶を取り戻す助けとすることができるかもしれません。

過去を思い出す力を強めるためにVR技術を用いる

VR技術を用いた認知症ケアは、様々な手法が考案され試されています。
たとえば、グループで集まって過去の思い出を話し合うなどして、昔の記憶を取り戻せるように訓練していくという活動に取り入れることができるでしょう。
昔見た建物や印象的な風景、服装などを意図的に思い返すようにして、記憶領域に刺激を与えるのですが、そこにVRを使って直接映像を脳に流すことで、より強い刺激を与えられるのです。

認知症患者さんが頭の中で過去のことを思い返している時は、脳における血流が活発になることが分かっています。
そこで脳への刺激を強め血流をさらに活発にすることで、認知症進行を食い止める力となるのではないでしょうか。
個々の患者さんに合わせて、特定の映像をVRで流すことによって、記憶回想の習慣を持てるというのも大事なポイントです。

VRケアについての理解を深めることも重要

このように、認知症ケアの一つの方法としてVR技術を用いるという動きが、各方面で行われています。
そのため、介護に携わる人も、こうした新しい技術を積極的に学んで理解するというのはとても重要なことでしょう。

認知症患者さんがどのような世界を見ているのか、どんな記憶を基に会話をしているのかなどを知るためにも、VRを使うことができます。
認知症患者さんの脳内で見えている情景をVRで映して、それを見ることで患者さんの心情を理解しやすくなるのです。

こうしたVRの使い方もありますので、介護の世界でもこれからVR使用が一般的になっていく可能性もあります。
介護技術の向上は世界的に進んでいますので、その流れについていくというのも介護スタッフにとっては大事なことなのです。